担当しているデジタルハリウッド大学院の講義、「プロデュース能力開発Ⅳ」という名前です。
様々な運動や演劇メソッド、パントマイムや即興(インプロ)の要素を取り入れて
想定外処理や変化対応のスキルなどを高めてもらう講義なんです。
シラバス的に言いますと。
大学院なので座学の講義がほとんどなのですが
僕の授業では授業前に教室の机とイスを片付けて、動けるスペースを確保してから始まります。
で、先週から「ステイタス」に関する内容をやっています。
ステイタスは元々即興演技の演出法なのですが、コミュニケーションにも応用できるので講義全体を通じて肝となるワークです。
いつも受講者の皆さんの食いつきが良くて、授業の感想も
すごく熱いものが多いです。
詳しい説明はここではしませんが、ステイタスを大きく変化させたり、大きな違いがあると
ドラマチックな効果を演出することができる、という法則みたいなものがあります。
例えば最近はやりのピコ太郎。
もう今すごい人気みたいですね。
こちら、一見コワそうなおじさんが、「かわいらしくってバカらしい動き」をすることでドラマチックな効果を出しています。
「コワそうな風貌」は高いステイタスであの「動きと歌の内容」は低いステイタスで、大きなギャップがあるわけです。
「動きと歌の内容」と同様に、低いステイタスの風貌でこれをやっても、それほどインパクトが
無かったんではないかな、と思います。
例えば、ユウチェルさんのような風貌とか。
まぁユウチェルさんもすごい人気者ですから、本当にユウチェルさんがこれをやったらそりゃ人気出るかもしれないですが、
ステイタス的には、かわいらしくっていつもニコニコしてるイメージは低いステイタスです。
ムスッとした社長さん風の人とか総理大臣といった、ステイタスが高い印象の人がこの踊りをするから
面白いんじゃないでしょうかね。
今日の授業でこれも話してみようっと。