今月から中学校の授業でダンスが必修化されたそうです。
それに伴い、「ワールドリズムダンス技能協会」ではヒップホップの指導者を認定する資格を創設したとか。
実際の授業ではヒップホップだけでなく創作ダンスなどから選択できるそうですが、取りあえずヒップホップの日本社会での浸透ぶりといったら驚かされます。CMでもたまに上手な子供が出演していたり、ダンススタジオ、スポーツジムや区の体育館などでは子供のヒップホップダンスのクラスがあり、どこも人気なようです。
ヒップホップといったらかつては黒人カルチャーのアイデンティティでしたし、差別や偏見に対し音楽やダンスによって自分たちの生き方を主張する、みたいなイメージがまだ自分にはあります。
ヒップホップを聞いたり、ブレイクダンス、スパイク・リーの映画などを見ていて、かっこいいな、と感じる反面、自分たちには決して真似できないスタイルだな、実感しました。結果日本人として自分のアイデンティティみたいなものを考えるきっかけにもなりました。
それが今や日本の中学の授業で取り入れられる勢いです。なんだかなぁ、まぁでも難しいことはいいか、というご時勢なんでしょうか。
ヒップホップに限らず、ダンスを中学の授業に取り入れるということは脳や身体に良いことだと思います。
ただ別の意味で個人的には嫉妬を感じなくはありません。
なぜパントマイムではなくヒップホップなんだ?いつからそんなにポピュラーになったんだ?マイムが採用されるために自分にできたことはあっただろうか、などと考えてしまいます。
とはいえ、このヒップホップ指導者認定資格、ちょっとシュールではあります。ワルなのか真面目なのかわからないと言いますか、そもそもそういう体制に反発する、自由になるためのムーブメントだったはずです。それが最も対極のお役所的な枠組みにはまってしまっていいんでしょうか。う~ん?