NTTドコモのCMでスマートフォンを人が演じているシリーズがあります。
文字通りとてもスマートなアイデアだと思います。電話役を演じているのは渡辺謙さんや堀北真希さん、最近は“タブレット役”で布袋寅泰さんも出演されています。過去に木村カエラさんやダースベイダーさん?も出演していました。
全員ある意味ステイタスの高いタレントさんばかりなので、“頼もしい”とか“性能の高い”といった印象を与え製品価値を上げる目的があるのだと思います。的確にキャスティングさてますよね。
このステイタスとう概念、ワークショップでもよく紹介するのですが先日ここでも書いた“インプロ”に詳しく書かれています。
ただカッコいいとか容姿が恵まれているだけではステイタスは高くはなりません。
渡辺謙さんや布袋寅泰さんがハンサムではない、ということでは決してないのですが、どちらかというとワイルドで、それでいてインテリな印象があります。世間における男性の理想像というのはそういうものなのかもしれませんね。
“ステイタス”の概念はもともとドラマの演出や演技のために使われることが多いのですが、このCMは商品開発や広告にも応用できる良い例だと思います。
ドラマの演出という事に関して言えば、“ステイタスの大きなギャップや急激な変化がドラマチックな場面を作る”という性質があります。
このシリーズのCMの面白さは、スタイタスの高いタレントさん達が、(一般的にスタイタスが低く扱われがちな)電話として人に“使われる”という演出にあるのかもしれません。いずれにせよ、ナイスなアイデアだと思います。
ところで今回のコラム、“ステイタス”というものが何か知らなければ、さっぱりわからない内容になってしまいました…。
意味がわからないな、と思った方は是非今度コムトレに参加して下さい!